お知らせ
謙遜や冗談かもしれませんが、「うちの子はバカ犬だから~」というフレーズをけっこう耳にします。
しかし、本当にそう思っている飼い主さんがいたとしたら・・・
こんなに不幸で悲しいことはありません。
本当にその犬はバカ犬なのでしょうか??
いや、そんなことはないでしょう。たぶん本能が強く出てしまっているだけです。
犬らしい犬ほど人間の目にはバカ犬に映ります。咬んだり、吠えたり、走ったり・・・これがザ・犬!
しつけの世界では、
「犬はしつけをして初めて犬になる」という言葉があります。
ダイヤモンドだって原石のままでは光輝きません。
犬だって、ほったらかしでは才能を発揮できません。
全ての犬に才能、可能性はあります!(間違いなく)
ただし、犬には人間のように「向上心」だとか「自尊心・羞恥心」だとかは存在しないので、
犬自ら、「もっと速く走れるように走込みしよう」とか「お手を習得したいから自主練しよう」などとは思いません。
そこに食べ物があれば遠慮なくよだれをたらしますし、新品の洋服でも平気で汚します。それが犬。
ちなみに「血統がいいから」とか「値段が高かったから」などは頭の良さには一切関係ありません。
きちんとしつけをしているか?教育を受けさせたか?才能を磨いたか?が重要なのです。
「動物」から「犬」に成るには飼い主さんの力が必要なのですね~♪
我々ドッグトレーナーはその飼い主さんをサポートするのが役目ですからしつけのことは何でもお気軽にご相談くださいね。
今年ラストの合同トレーニング会です。
12頭参加で盛り上がりました♪

個別の練習をしたり、みんなで練習したり!
たくさん犬がいても、いつも通りのパフォーマンスができるようにしましょう~。

普通は自分の犬だけできてれば充分なのですが・・・
他の犬でもうまくできるようになれば更にいいですね!
他の飼い主さんに持たれると犬にとって良い経験になります。(これが未経験の犬が非常に多い)
考えてもみて下さい。
私たちも子供の頃、親戚やご近所さんなど周りの大人たちと関わる中で目上の人に対する態度や振舞い方を学びました。
犬は圧倒的にこういう経験が不足します。だから飼い主さんに依存して離れられない犬が多いのですね。
犬だから別にいいじゃん、と言えばそれまでですが。
社会の一員として、たとえ一人でも生きていけるようにするのが、本来しつけや教育の目指すところだとすれば犬も同じかもしれませんね。
今回は「無視」のお話です。
犬のしつけでよく言われるのがこの「無視」という対処法です。
「吠えても無視してください」
「甘噛みしてきても無視してください」
私もよく言うことがありますが・・・実はこれだけではなかなか効果はでません!
たいていは問題解決の為と言うより、これ以上問題を悪化させない為に言う対処法なのです。
これで直ればラッキーくらいに思っておきましょう。
さて、ではなぜ「無視」が効かないか?
答えの前にちょっと人間の恋愛で例えてみましょう~!
例えば、20代前半のカップルがいて今日が初デートだとします♪
当然、女性の方は男性がどんなデートを考えてきてくれるのか楽しみにしてるでしょう。
しかしデート当日、待ち合わせ場所で男性が言った言葉は、
「今日どこ行く??」
気を遣っているわけではなく、完全なノープランだったら女性の方はどう思いますか?
何だかガッカリ・・・100年の恋も冷めてしまうかも?
そうです、女性は男性に「リード」してほしかったのです。(一般論なのでそうじゃない人はごめんなさい)
何を食べる?何の映画を見る?何時に帰る?など男性がリードしてくれればきっと女性も安心ですね。
そんなことが犬のしつけに関係あるのかと思われるかもしれませんが・・・
リードするということは「意思を示す」「姿勢を示す」ということです。
自分の意思がないような人は、誰かから頼りにされることはないでしょう。
恋愛の話はさておき、「無視」の話に戻ります。
「犬がご飯の時間に吠えて困ります。どうしたらいいですか?」
「吠えてる時は無視して、吠えてない時にご飯をあげましょう」
いわゆる無視の対処ですが、これだけではやはり直らないでしょう。
なぜか?
それは、「犬が飼い主さんを普段からリードしているから」です。
無視というのはリードしている側がして初めて効果がでます!
先程の例えですと実はリードしているのは女性の方なので、、
男性が突然帰ったとしても女性には効き目がありません。
しかし、女性が突然「もういい!私、帰る!」と言い出したら男性は慌てふためくでしょう。
無視(立ち去る)が使えるのは女性だけなのです。
犬のしつけの場合、重要なのは普段の犬と飼い主さんの関係性です。
つまり、どちらがリードしているか?
優しいけどノープランでは犬に頼りにされることは期待できません。
大切なのは「意思を示す」こと。
ご飯の前に吠える犬に対しては、オモチャを与える時も、散歩に出かける時も、他犬に出会った時も、
あらゆる場面で吠えて要求することは許さない、という一貫した意思を示さないと犬としては訳が分かりません。
しつけというのは日常生活全般の中で行われるものですから。
以上、「無視」のお話でした!
4歳になるセサミちゃんと7ヶ月のエピちゃんです。
飼い主さんのお悩みは以下の通りでした。
①ショッピングカートでジャンプしてしまう。
②ドッグランやカフェに行った経験があまりない。
ということでまずはハウスに入れて、車に乗り込みます!

この時点で暴れてしまう子はまずはハウストレーニングからやり直す必要があります。
セサミちゃんもエピちゃんも普段の生活からハウスには慣れさせているので問題なし♪
次はショッピングカートです。

これはハウスの応用ですね。
バタバタするのは最初だけ。対処したらすぐに落ち着きました。
このまま一時間ほど買い物&ランチに付き合ってもらい、何の問題もなくクリア!
次はカフェへGO!

スタバのテラス席です。静か~に待ってました。
これも普段から食事絡みのシーンでどういう接し方をしているかが影響します。
犬達の要求に従ってるのか?(かわいい目で見つめられるとつい食べ物をあげてしまう→そのうち吠える)
それとも飼い主さんの指示で食べさせているのか?(テーブルのものは取らせない、よしと言うまで食べさせない)
いかなる時もまずは犬達を落ち着かせることが第一です。
最後はドッグランです。

ほぼ初めてのドッグランなので緊張気味の2頭でしたが、
他の犬達と同じ空間にいることで徐々に慣れていきます。
「慣れの問題」は焦らず気長に取り組むことですね。



















