馬には乗ってみよ、人には添うてみよ。
これは何事もやってみなければ分からないし自分で経験することが大切である、ということわざですが、
「犬には行動をとらせてみよ」だと思います。
オスワリやフセなど何でもいいので、飼い主さんが思った行動をいかなる時でも愛犬にとらせることができればヨシ。
そうしてみると愛犬の本音が見えてきます。
「今は取り込み中だからやりませんよ~」とか「じゃあちょっとおやつ出してもらおうか!」とか。
犬のしつけで大事なのは、行動をとらせること。
行動をとらせることで内面を変化させ成長させていくのですね!
内面が変化すればさらに行動も変化しますから。
例えば、ブラシをかける時に噛む犬を噛まないようにしたい場合、
口輪をして強制的に抑え込んでも反動が必ずくるし問題は悪化するだけです。
行動をとらせると言っても無理強いは逆効果になります。
じゃあどうするかと言うと、犬が噛まなくて済むにはどうしたら良いかを考えます。
つまり噛む前段階の行動から変化させるわけですね。
これをず~っと遡っていくと、基本訓練に辿り着きます。いわゆるオスワリやフセです。
ということでまずは基本訓練を習得しましょう!
次にブラシをかける前にオスワリの状態で褒めます。
ブラシを見せては褒め、身体に当てては褒め、1回ブラシを動かしては褒め、2回ブラシを・・・と徐々に慣れさせます。
噛まずに済ませられたことを褒めることが大事です。
どんな問題を直すにせよ、根気よく愛情もってしつけに取り組むこと。
それが愛犬の行動範囲を広げる結果に繋がり、より多くの人に癒しを与えることに繋がるのだと思います。
自由に育てられた犬はエゴが強くなるので結果的に行動範囲は狭まるでしょう。
果たしてどちらが本当に自由か??
しつけは愛犬に自由を与えるために必要不可欠な飼い主さんの重大ミッションなのです♪
未分類
どの公園に行っても一つや二つは必ずと言っていい程あるのが、イヌの落し物です。
気付かずに踏んでしまったら・・・気分は最悪ですよね。
この問題を解決するには飼い主さんが責任もって拾うのが当たり前だし、それしかないじゃん!となります。
ただ、それだけでは解決していないわけですから、今回は別の角度から解決策を探りたいと思います。
例えば、拾うのが面倒くさいという理由の場合にボランティアの方が拾って差し上げたとします。
でもこれでは自覚は生まれませんし、たぶんそれをまた捨てるでしょう。
突き詰めるとそれを持ってること自体が苦となってるわけですね。
これは空き缶やたばこのポイ捨てと一緒の心理です。用が済んだらポイしたい。
都合の良いことに、イヌの落とし物は最初からポイされてる状態なので・・・!
よって拾って差し上げても意味なし。
ちなみにフランスでは多額の税金使って清掃サービスしてた経緯があるようですが費用対効果の問題で廃止されたとか。
では街に専用のゴミ箱を設置するというのはどうでしょう?
これなら持ち歩く苦は減り、多少の効果はありそうですが、物理的に限界があると思います。
最も効果がありそうなのは路上駐車のようにバンバン摘発していくことですが、「後で拾おうと思った」とか言われそうですし。
シンガポールのゴミ捨てのように厳罰化していくとか、ドイツのようにDNA鑑定して飼い主を突き止めるというのも賛否あるでしょう。
やはり基本に戻って、飼い主さんに責任持って拾ってもらうしかないですね。
京都府宇治市のあえて拾わないで心理的プレッシャーをかけるイエローチョーク作戦というのが日本らしい対策かと思います。
マナーを守るという意識を社会全体で醸成していくことが大事ですね。
あとイヌの立場から考えると、「出る物は出るのですよ」となります。
ちょっと待てよ、どれくらい出るの?
成犬なのに一日に5回も6回も出てる?
低品質のフードや食物繊維が多すぎると回数は増えます。ならばまずは身近なプロにフードの相談してみましょう。
回数が減った分だけ落し物問題にも有利ですから。もちろん愛犬の健康にも!
家のトイレで済ませることができたらなお良いですね。ご褒美あげちゃいたいくらい!(家でするかはイヌの性格によります)
最後に、
「落し物=フン害」があるということは、「探し物=食害」もあります。
どちらも人間が与えたり、奪ったりして起きる問題ですから解決すべきは私たち人間側です。
落し物は責任持って拾い、探し物は探さなくて済むような大自然があるのがよいでしょう♪
「アイコンタクトをとりながら歩くしつけ」
はっきり言って、これはかなり難しいしつけです!
しかし、これがとても大事なしつけなのです。
チラチラ見るとか、おやつがあれば見る、というイヌは多いですが、
おやつなどは何も持たずに一歩目から確実にアイコンタクトがとれるイヌは少ないです。
もしあなたの愛犬が他のイヌに吠えかかったり、他人に嬉しくて飛びついたりするとしても、
その場面でこそ、落ち着いてアイコンタクトをとれるように練習していきましょう。
以前に「アイコンタクトのしつけ」で書きましたが、ここまでは第2段階のお話。
今回はその先の第3段階目です。
(実践的内容なので説明は難しいのですがチャレンジしたいと思います)
静止していればアイコンタクトがバッチリOKのイヌでも、一歩動いた瞬間に顔は下がります。
これは前を見ようとするから当然なのですが、これを乗り越えなければなりません。
その為には信頼関係が必要です。「あなたがいれば安心」と。
このしつけができるということは、より強い信頼関係がある証にもなるので大事なしつけなのですね。
さて、しつけ方法ですが、
まず一歩踏み出すタイミングをイヌと同調させます。まだアイコンタクトは要りません。
次に、一歩踏み出す前と、一歩踏み出した後にアイコンタクトをとらせます。
まだ動いた瞬間に顔が下がりますが、静止した時に素早くアイコンタクトをとれるようにすることを目指します。
これを繰り返して、顔が下がることと顔が上がることがだんだんと繋がるようにします。
一歩ではなく、半歩くらいで踏み出すと、アイコンタクトをとりながらちょっと動けるはずです。
ここでタイミングよく褒めること。
一歩踏み出した後に褒めるのではなく、アイコンタクトとりながら一歩踏み出し始めた時に褒めます。
仮に一歩の大きさが20cmだとすると、褒めるタイミングは1cm目ということ。
この瞬間を全力で強く褒めるのです!
この一歩目を確実にすることが大事です。一歩目が全てと言ってもいいくらい。
だから初めはアイコンタクトとりながら一歩目だけを練習します。
そしたらいつの間にか10歩くらいは軽く歩けるようになってるはずですよ♪
継続は力なり。さあ、やってみましょう~!
アクアの学び舎、如何でしたでしょうか?
文章で実技の内容を伝えるのは難しい試みでしたが、2割でも3割でもニュアンスが伝われば上出来かと。
あくまで参考レベルでとらえてもらい、愛犬のしつけにお役立て頂ければ幸いです。
さて、次回からは「新!上から読んでも下から読んでもアクアのお話」をお送りします。
お楽しみに♪
久しぶりにラム君が遊びにきました!
長い梅雨のせいで日光浴びるのは本当久しぶり。
でもそうなったらそうなったで今度は暑くて・・・日陰のコースを散歩しました。
あちらこちら出張訓練行くので色んな犬たちと触れ合うことになるラム。
動物病院でのしつけ教室ではデモ犬もこなしてくれます。
ということで必然的に犬慣れ、人慣れ、場慣れしていきますね。
昔は新しい場所にオドオドしたり、他犬に対してガルガルしてたのが今は全くありませんものね~♪
息抜き、ガス抜きにボール遊びはたっぷり1時間ほどやります。
ダンベルやディスクもやってバリエーション作ると犬も人も飽きないですよ。
新技も2つほど覚えて着々と進化しているラムでした!
まずは、りき&あやのコンビと立川昭和記念公園に行って来ました!
ひまわりがたくさん咲いていてキレイでしたよ♪
しかし、大きな公園だ。端から歩くとかなり大変ですね。
子供たちは駄菓子屋や、ミストでヒンヤリするような場所もあって楽しいかと。
買い過ぎと濡れ過ぎに注意!
次の日です。
ちょっと見にくいですが、ぎんも登場!
3頭とも大人しい~!
トイプードル、モコも混ざります。
ちょっと皆よそよそしいですが初対面なのでこんなもんでしょう。
吠えかかったり、逃げたりしないだけでもOK♪
別の公園では楽器演奏の練習をしてました。
とっても騒がしい状況でしたが3頭とも落ち着いてましたね。
勝手に落ち着くのではなく、落ち着かせてあげればできるのです。
大切なのはリーダーシップと、もう一つ挙げるとしたら、対処のタイミングですよ。
楽しい事ばかりだったらいいのですが、コイのしつけはそれだけでは不可能です。
何せ、万物より魅力的にならないと来ないのですから並大抵のことではありません。
呼んでも来ない時の対処ですが、レベルを一番下まで下げて基本からやり直すこと。
そしてその誘惑物に打ち勝ちましょう。
誘惑されそうになったらリードで止めるのが確実ですがこれだけでは一次的対処にすぎません。
次はその誘惑物を無視して来た時に思い切り褒めること。この褒めが命です。
それをよく無視できたね、ということを褒めるのですね。
周囲の人がひいてしまうくらい褒めてあげましょう~。恥ずかしがらずに!
これは拾い食いや食糞などの問題解決にも役立つのでお試し下さいね。
最終的にはどんな状況だろうと一目散に確実に来ることを目指しましょう。
ドッグランなどで呼んでも戻ってこないんです、という相談をよく受けますが、これは最高難易度だから当然の結果でしょう。
遊びに夢中になってる時でも呼び戻せたら完璧と言えます。
飼い主さんの指示と褒めを至上にすることです。食べ物やオモチャはあくまでおまけ。
呼ばれること自体が喜びになるにはかなりのトレーニングが必要ですが、為せば成るし、為さねば成らぬ。
間違ってはいけないのは、イヌにお願いはしてはいけないし、取引を持ちかけてもいけないし、遊びの延長ではいけない、ということです。
初めはあくまで上から目線の指示ですからね!だんだんと対等の呼びかけで喜んで来るようになりますから。
イヌに、「呼ばれたらすぐ行く」という目的を持たせることが大事ですよ。
継続は力なり。さあ、やってみましょう~!
7ヶ月のコロン君です。
トレーニングを始めて1ヶ月ほどですが、見違えるほど成長しました!
ちょっとでも嫌なことがあると、大声で鳴いたり、噛んだりしていたのがかなり減少しました。
トレーニングをしていなければ、絶対こうはならなかったでしょう。
人間の場合は社会に出ていくことで様々な人や出来事に出会い、体験を積むことで徐々に道徳や社会性を身につけていきますが、
犬は飼い主さんの対応がほぼ全てです。(外に出れるかどうかすら飼い主さん次第)
可愛がることと、教育してあげることが大事なのは犬も人も同じ。
しかしそのやり方は人仕様ではなく、犬仕様の方法にしないと思ったような効果は得られないでしょう。
愛犬の為に頑張って勉強あるのみ!
「コイのしつけ 応用編」
たとえ100m離れていてもちゃんと来る、というのがコイのしつけですが、
家庭犬においては10m離れていてもちゃんと来る、というのが目標でよいかと思います。
何度も言いますが、距離よりも確実性が大事ですからね。
という事で応用編ですが、
これは様々な誘惑物に負けず、確実に来るようにする練習とも言えます。
食べ物に惑わされたり、ある人がいると乱れたり、他の犬の方に寄って行ったり・・・
早い話が「万物」対「飼い主さん」です。飼い主さんがイヌにとっての最優先になることが大事です。
食べ物や地面に負けてませんか~?これは悔しい!
コイのしつけに限らず、応用編では飼い主さんがポイントです。イヌではなく!
これも何度も言いますが、
イヌは基本はできても応用はできないのが当たり前です。そこから飼い主さんの試練が始まると思って下さい。
コイのしつけはイヌが喜んで来るのが理想ですが、初めは少し嫌だけど来る、仕方ないから行く、というのが現実です。
いきなり、喜んで来るという最終形をイヌに求めているからできないのですね。(ただし現実だからと開き直るのもダメ)
感情は、ネガティブから始まったとしても必ずポジティブに変えていくものですよ。
つづく。